絶記

絶起の記録です

核融合科学研究所 夏の体験入学参加記

時候の挨拶

宿に人がいなくなったので泣いているよ あとエアコン切れすぎ

これはなに?

体験入学に参加したのでそれの記録を書いています。

核融合科学研究所(NIFS)とは?

読めよ名前に全部書いてあんだろ

どこにあるの?

岐阜です。今は山奥に隔離されています。 公式サイトはここです。

どんな研究所か

まぁ名前のとおり核融合についての研究所です。 おそらく規模的には日本一じゃないですかね?那賀研より大きい気がしたので 核融合科学研究所(以下NIFS)にはLHD(Large Helical Device、大型ヘリカル装置)と呼ばれる核融合炉(正確には核融合研究のためのプラズマを維持するための炉)があります。日本一デカいヘリカル装置(以下で説明します)です。

総研大について

総研大(公式サイト)というのは、総合研究大学院大学の通称です。
総研大は国立の研究所の配下?というか下部組織的なナニカであり、まぁざっくりいうと研究所の人が教えてくれるガチヤバ天才大学です。(この賛辞はシステムに対してのものであり学力において秀でているという意味ではない。倍率は高い。)

夏の体験入学について

まぁその総研大は夏に体験入学を開催しており、大学1~4年生、高専4,5年生、高専専攻科1,2年生を対象に実際の研究者の下で4日間課題研究をし最終日にポスター発表(大学の外部公開などでよくあるやつですね)をする、という激熱イベントです。今回言っているものは正確に言うと「核融合科学研究所の下の総研大の体験入学」にあたりますね。
ちなみに交通費・宿泊費(研究所の横に寮に準ずるものがある。)が支給されるので実費は食費くらいです。いいイベントですね。

今回存在した例外について

そんなワクワクイベント夏の体験入学ですが、今年はちょっと特殊な立ち位置の人がいました。 僕です。
若干長くなりますが僕がこれに参加することになった経緯とクソッたれな散財について語ります。

始まり

僕がNIFSに始めてきたのは1年前の夏、総研大オープンキャンパスの時です。
まぁ核融合大好き高専一年生だったので茨城から岐阜まで家族で来たのですが(親と姉は名古屋を観光していた)、その時にNIFSの広報担当兼教授兼研究者の先生とお話しさせていただいて、「キミやる気あるから来年インターン来なよ、交通費とかはウチ(研究所)でだすから」といわれたので「行きます行きますイクイクゥ」となって、晴れて国の金で参加できることになりました。
その後LINEを交換して色々話していたのですが、「夏にインターンに来るならどうせなら夏の体験入学に参加したらどうか?」といわれました。僕も年上の人と一緒に色々やってみたい(コミュニケーションは相手の年齢にかかわらず取れないのでどうせなら上の年代の人のレベルを知りたい)と思っていたので、2つ返事で引き受けました。ここまではまぁサクセスストーリー気味ですね。

担当者が変わる

あっちの体験入学の担当者が変わりました。で、メールが来ました。曰く、

やっぱ交通費と宿泊費出さんわ自腹にしてくれ。すまんな!

おいふざけんなお前ら正気か茨城-岐阜だぞと思いましたが、まぁ親に頭を下げてなんとか費用を捻出していくことになりました。行くとしたら2週間くらい行かないともったいないなということで2週間にしたんですが、荷物の量の関係で18切符はきついというのと、18で行くと途中で宿をとらないといけないので新幹線を使うことにしました。
色々合わせて、合計で8万位かかってますね.....親には「普通インターンって金がもらえるイベントだからな?来年からはいかせねぇからな?」といわれました。僕もそう思います。
かくして、自腹で命を削るインターンになってしまいました(主に食事の面で)

というわけで、高2相当の年齢で大学院の体験入学に参加するというぱっとみ凄そうなイベントに参加することになりました。多分周辺10年くらいでは僕だけだと思います。

どんな感じだったか

ではその体験入学がどんな感じだったのか、(これを書いている時点では体験入学自体は終了しています。個人的な一人のインターン状態に移行)日を追いながら書いていこうとおもいます。 その前に温泉行ってきます。帰ってきたら続きかきますね。 帰ってきたので書きます。温泉では感電して、十分な試行回数を経て再現性を確認して手が動かなくなったあたりで上がりました。すとんりばーさんの人間生体講習をききながら何が起こったのか反省していました。正直人生で一番恐怖と興味を感じました。普通にマッドサイエンティストの気質がある。
ツイートが多すぎて過去ツイが漁れないので当日昼まではタグで出てきたツイートだけ貼ります。このタグは変なことなしでちゃんとしたのだけにつけたのでこれ見れば何となくわかると思います。

前々日(8/24)

ゴミですね。

前日(8/25)

こいつは前日に資料を読み込み始めているんですね。 正直なところ配られたのは割と前(1,2か月前)なのですがTwitterしてたら前日で泣きながら読んでましたね。読んでもわかりませんでした。超粒子って単語だけは覚えました。
そもそも致命的な点として、僕は積分すらできないので詰み気味でしたね。ちなみにこの日はこのツイートの後炎炎ノ消防隊を最新話まで見ました。めっちゃ面白かったです。

当日朝(8/26)

正直この時点で向ける言葉がありませんね。
朝の1時くらいにアニメ(炎炎)を見終わりました。なので大好きな「天使と悪魔」シリーズの新作である「インフェルノ」を見ました。炎炎のOPが「インフェルノ」なのでテンション上がりましたね。ちなみにプロメアも見たいです。 朝の3時くらいに映画が終わったので本格的に資料を読み始めました。なんとなくわかったような気がしました(注:わかっていません)。天才かもしれん(注:わかっていません)。
この後朝の5時半くらいに家を出ました。 まぁ当然ですがクソ眠かったです。 その後東京から名古屋経由で多治見(最寄り駅)まで行きました。新幹線乗ったんですが陰キャすぎて「シンカンセンスゴイカタイアイスください!」を言えなかったです。帰りでは絶対に食べます。 名古屋でJatfsさん(他高専核融合好き高専生)と合流しました。
道中特に何もなかったのですがまぁとりあえず研究所につきました。

初日昼(8/26)

とりあえず全員集合したのですが、みんな強そうで泣いていました。案外女性がいたのがびっくりしました。5~8人くらい?かなりいた上に、自己紹介で「興味があるのは超弦理論です」って言ってる美人の方がいたので?????となりながら自分との違いに身を撃たれていました。どうして俺は陰キャオタクを17年もやっているんだ(オタクだからでは?)

とか考えてたら見学が始まりました。
最初は日本最大、世界でもTOP3には入るはず(てか一番デカいんじゃね)のLHDを見ました。前にも見ましたが相変わらずクソデカかったですね。技術力の化身という感じがしました。技術系の人間は核融合少し調べたほうがいいですよ。ほぼ確実に自分の専門領域と被るところがあるので絶対感動しますね。世界最先端で戦える人間を見れる。スパコンもめっちゃ強くてカッコよかったので1ノードくらいパクっていきたかったですがやめました。えー何これめっちゃ楽しいずっと見てたいなってずっと言ってました。

現実はかくも非情である。

懇親会が始まりました。
生まれてこの方まともな懇親などしたことが無い。2時間もの間ずっと虚無顔で立ち尽くしていました。話しかけられても話題がなくて1,2分でどっかいなくなってしまいました。ずっと一人で寿司を食べていたんですが、途中からはJatfsさんと寿司を食べていました。
辛くなってきたのでこれくらいにします。
夕日がきれいだったので撮ろうとしたら射程の人間がみんなこっちに顔向けてきて「違うんだ、俺は景色を撮っている」となりました。

この後は8時くらいに寝ました。

2日目(8/27)

5時起き~~~!!!朝だ~~!!!いい朝~~~!!!核融合のおかげで今日も照らされている~~~!!!!!のあとに朝礼が始まりました。初回から寝坊がいて面白かったです。

朝礼の後の後は榊原副専攻長から核融合総研大について講義を受けました。はい。核融合...いいよね...!!! ところで現在のヘリカル型は最初ステラレータ(星の炉)という名前だったそうです。カッコよすぎる
ステラレータ、天才か?俺が†ステラレータ†!wガッハッハwwwwww

とかいってたら講習が始まりました。
僕のチームは課題⑫で「粒子シミュレーションによるプラズマ複雑現象の研究」シミュレーションによるプラズマ複雑現象の研究」というタイトルでした。強そう。
メンバーは阪大数学科の三年生、電気系高専四年生、機械制御系高専二年生(俺です)の3人で、プラズマについて理解してるのは0人でした(主観)。 初日はプラズマ物理とPIC法という粒子シミュレーション手法、それに研究所のパソコン(スパコンではない奴)にSSHログインしてPIC法のソフトを使う方法までを学びました。 初日から辛かったですがめっちゃ学ぶことが多くて楽しかったですね。
この日からはプラズマの複雑現象について講習を受けて、実際にシミュレーションしました。 あと、使ったソフトが古くて改善点が色々あったので自分で改良しようと思いましたね。それがrexes1です。
とりあえず、ソフト自体の理解がないとダメだよなと思ったのでGitHubソースを探しました。ありませんでした。ですが天才なので2時間くらい探して、見つけました。

これをずっと読んでましたね。

まぁなんか色々ありましたが特筆するべきことは無かったので何もなかったってことで。
寝る間際のツイートを漁ったら寝るのが下手すぎたのでツイート貼ります。

ただのバカじゃん...

3時間睡眠でなんとかなるのすごいな

3日目(8/28)

この日は「ランダウ減衰」というプラズマの現象について学んで、実際にシミュレーションしました。この日が一番つらかった。疲れた。 差分方程式がたくさん出てきた(パソコンでは離散的にしないと計算できないので)ので差分に染まっていました。 こいつめっちゃ疲れてそう この日は晩御飯がめっちゃおいしくて(それまではそこまでおいしくなかったことも示しています)、いっぱい食べちゃいました。 その後はロビーで前述した数学科のオタクと語らってました。好きな学問について語ると止まらないよな....という悩みでずっと話してましたがこういうイベントではそういうのができるのがいいよね~って話してました。

とか言ってたら23時回ってて解散しました。

寝たって書こうとしたらこれを見つけました。人間性を疑います。

4日目(8/29)

朝からこれ見て笑ってた

前日まで学んだことを使ってテーマを決めてスライドを書きました。(5日目に発表をするため)

普段クソみたいなLTしかしてないので辛かったです。ちゃんとしたスライドを書くのって、難しいんだね....まぁ書きましたが 現象について正確な説明をたてて、仮説の根拠、グラフからわかることなどいろいろ指摘されました。プロに色々指摘されるの怖いけど一番いいと思いますね。
夜になってスライド完成させてから図書館に行きました。
無人でずっとやってるっぽくて、本もめっちゃあってよかった。10*n年間ずっと続いてるのもあった(感動した)

この日はもうやることないからおとなしく部屋でTwitterしてましたね。 あんま大人しくはないかもしれん スライド制作で結構心がやられたっぽいな 価値観の違いも観測しました 気づいたら寝てました。1時くらいだと思う

5日目(8/30)

ばか

この日は最終日で、各チームで作ったポスターを発表するって感じでした。

各チーム1~2人ずつ残って他はいろんなチームを見て回る、みたいな感じでした。 どういうことかわかりますか?

一人でした

うちのところはシミュレーションなので人気がありませんでした

あと隣が大人気実験チームでした

まぁガチプロの教授が来てめっちゃ難しいこと聞いてきて精一杯答えたら「違うんじゃない?」って言われて「!?!?!いやこうじゃないんですか?!?わからん...いじめないで...叩かないで...」って思ってたらあっちの勘違いでした。(やめてくれ) まぁ大学生にはちゃんと説明できたので悔いは特にないですね。
楽しかった! まぁ気づいたら終わりました。

チームの人とLINE交換して、お別れして晴れて「核融合科学研究所 夏の体験入学」が終わりました!!!

まぁ俺はインターンがあるので残りますが、物理が好きな大学生たちと話して一緒に色々できたのはとても良かったです。

また機会があれば会うこともあるでしょう。 楽しみにしています!

さいごに

明日から一人なのマジで無理....数学....ほんと数学......